【C値0.109】世界最高レベル帯の「隙間のない家」を、一棟目から。

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新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


当社は、本年度で創業5年目を迎える建築会社です。

これまで数多くの住宅や建築現場に携わる中で、「これからの時代に本当に求められる住まいとは何か」を常に考えながら、家づくりに向き合ってきました。

住まいづくりでは、間取りやデザイン、キッチンやお風呂といった設備に目が向きがちです。

もちろん、それらは日々の暮らしを豊かにする大切な要素です。

しかし、実際に住み始めてから数年が経ったとき、本当の意味で暮らしやすさを左右するのは、目には見えない住宅の性能だと私たちは考えています。

夏の暑さや冬の寒さ、冷暖房の効き、光熱費、室内の温度差、結露の有無。

こうした日常の快適さは、住宅性能によって大きく変わります。

だからこそ当社は、「建てた直後だけ満足できる家」ではなく、「住み続けるほど良さを実感できる家」を目指し、

今回、碧として記念すべき一棟目となる高気密高断熱住宅の設計・施工に本格的に取り組みました。



気密測定でC値0.109を記録しました

本物件では、住宅完成後に第三者機関による気密測定を実施しました。

その結果、C値0.109㎠/㎡という、非常に優れた数値を記録しました。

C値とは、住宅全体にどれだけの隙間が存在するかを示す指標です。

数値が小さいほど隙間が少なく、気密性能が高い住宅であることを意味します。

一般的な住宅ではC値1.0前後、

高気密住宅と呼ばれる住宅でもC値0.5以下が一つの目安とされています。

その中で、C値0.109は、設計・施工ともに高い精度が求められる水準です。


気密測定の様子



C値0.109は、どれほど隙間が少ないのか

C値は専門的な数値のため、初めて聞く方にはイメージしづらいかもしれません。

そこで、できるだけ分かりやすく例えると、住宅全体に存在する隙間をすべて集めても、名刺1枚の半分にも満たない程度の面積しかありません。

家一棟分の外壁、屋根、床、窓、ドアといった外皮全体を対象に測定したうえで、その隙間量です。これは、家のどこか一か所が優れているという話ではなく、住宅全体として非常に高い施工精度が確保されていることを示しています。

この隙間の少なさは、暮らしの中で次のような違いとして現れます。


・冷暖房が効きやすく、少ないエネルギーで快適な室温を保てる

・室内の温度ムラが少なく、部屋ごとの体感差が出にくい

・隙間風がほとんどなく、冬でも足元が冷えにくい

・結露が発生しにくく、建物の耐久性向上につながる


つまりC値は、単なる数値ではなく、日々の快適さと住まいの寿命を支える重要な指標です。



高断熱の家としての性能について

本物件は、高気密であるだけでなく、高断熱住宅としても設計・施工を行っています。

断熱性能とは、外の暑さや寒さをどれだけ室内に伝えにくくできるかを示す性能であり、

住まいの快適性や省エネルギー性に大きく関わる重要な要素です。


断熱性能が高い住宅では、夏は外からの熱が入りにくく、冬は室内の暖かさが外へ逃げにくくなります。

その結果、冷暖房に頼りすぎることなく、一年を通して安定した室内環境を保ちやすくなります。



高気密と高断熱は、セットで初めて意味を持つ

高断熱住宅というと、断熱材の種類や厚みばかりが注目されがちですが、

実際には気密性能と組み合わさって初めて、その性能が十分に発揮されます。


どれだけ断熱性能を高めても、住宅に隙間が多ければ、そこから空気が出入りし、熱も一緒に逃げてしまいます。


本物件では、

・高断熱仕様によって外気の影響を抑え

・高気密(C値0.109)によって隙間からの空気の流出入を防ぐ


という考え方のもと、

断熱性能を実際の暮らしの中で“活きた性能”として成立させる設計を行いました。



高断熱住宅がもたらす暮らしの違い

高断熱・高気密の住宅では、次のような違いを感じやすくなります。


・冬でも室内の温度が下がりにくく、朝の寒さが和らぐ

・夏の冷房が効きやすく、冷やしすぎなくても快適

・室内の温度差が少なく、廊下やトイレも寒くなりにくい

・冷暖房の使用量を抑えやすく、光熱費の削減につながる


これらは、カタログや数値だけではなく、

実際に暮らしてから実感できる快適さとして現れます。



目に見えない性能こそ、長く住むほど差が出る

高断熱性能は、完成直後に大きな違いとして現れるものではありません。

しかし、何年、何十年と住み続ける中で、

快適性、光熱費、建物の耐久性といった面で、確実に差が出てきます。


本物件では、

高気密と高断熱の両立を前提に設計・施工を行い、

数値だけでなく、実際の暮らしにつながる住宅性能を目指しました。



建築性能評価を取得し、補助金も活用しています

本物件は、建築性能評価を取得し、

国の制度を活用した補助金対象住宅としても認定されています。

住宅性能は、完成後に見た目で判断することができません。

だからこそ、第三者機関による評価と、数値による裏付けが重要だと考えています。

当社では、「高性能な家です」と言葉だけで伝えるのではなく、

根拠をもって説明できる家づくりを大切にしています。





ここからは技術的な視点での解説です

ここから先は、同業者の方や住宅性能に関心の高い方向けに、

C値0.109という数値が持つ技術的な意味について、もう一歩踏み込んで解説します。



C値0.109の技術的な位置づけ

C値が0.3を下回る領域では、断熱材の性能や製品スペック以上に、施工精度そのものが数値に反映されます。

この水準になると、気密処理の考え方、納まりの整理、現場での判断力が結果を左右します。

業界内では、

・0.5以下:高気密住宅

・0.3以下:施工精度の差が明確に表れる

・0.2以下:設計と現場管理が揃わなければ到達しない

・0.1台:再現性そのものが問われる

といった認識が一般的です。

C値0.109は、設計・施工・現場管理の整合性が取れていなければ到達できない数値です。





なぜ偶然では出ないのか

この数値は、測定時の条件や偶然によって得られるものではありません。

・気密ラインが設計段階で明確に整理されているか

・設備や配管の貫通部が曖昧な処理になっていないか

・開口部周りの納まりが統一されているか

・現場全体で気密に対する共通認識が持たれているか

こうした一つひとつの積み重ねがなければ、C値0.1台という結果には到達しません。



本物件で重視した設計・施工の考え方

本物件では、C値を完成後の結果としてではなく、

設計段階から管理すべき性能指標として扱いました。

・構造・断熱・防湿層を通した気密ラインの明確化

・設備貫通部・開口部の優先順位付け

・工程ごとの役割分担と施工順の整理

・「気密を壊す行為」を現場内で共有し、防ぐ意識づくり

特別な工法や高価な材料に頼るのではなく、

基本を曖昧にしないことを最も大切にしています。





一棟目だからこそ、性能を基準に

本物件は、経験を重ねた末に偶然生まれた一棟ではありません。

初めから高気密高断熱を前提に設計し、初めから現場で性能を管理した結果として、C値0.109に到達しました。

この数値はゴールではなく、

今後の当社の家づくりにおける性能基準の出発点です。


これからも当社は、住んでから違いを実感できる住宅性能を大切にしながら、

一棟一棟、誠実に家づくりを続けていきます。